「アイデアのつくり方」感想 要約

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『アイデアのつくり方』の感想・書評、要約を紹介いたします。

アイデア本の古典的名著と言われる一方でページが少なく内容が薄いという批判も聞くけど、ぶっちゃけどうなの?という人の疑問にズバリお答えします。

同書に対する評判・レビューもあわせて紹介。購入を検討している人はぜひ参考に!

ベルこの記事はこんな人におすすめ
  • メンタリストDaigoが絶賛してたけどどんな内容なの?
  • ページ数が少ないと聞くけど価格に見合う価値はある?
  • 読むとどんなメリットがあるか知りたい!

アイデアのつくり方の感想・評価

評価:★★★★☆(4つ星)

アイデアのつくりj方 感想と評価

本書は、そのタイトルの通り「アイデアのつくり方」について書かれた本です。

著者のジェームス W.ヤングは元広告マン、米国最大の広告代理店の副社長を務めたほどの実力者です。

それゆえに、本書で扱う「アイデア」とはコピーライティングをはじめ広告制作にまつわるアイデアに特化したものと思われがちですが、そうではありません。

広告の企画であったり科学的な発明であったり、ありとあらゆる知的生産活動を含むものです。

ヤングは、本書で「アイデアのつくり方」を以下の5段階に分けます。

  1. アイデアの元になる資料集め
  2. 集めた資料・データの咀嚼
  3. データの組み合わせ・熟成
  4. アイデアが誕生する過程
  5. アイデア実用化に向け具体化・展開させる過程

5段階それぞれについての説明はもちろん、相互の関連性とアイデア作りの技術・スキルを磨くための心得を説いています。

本の薄さに驚かれる人もいらっしゃるようですが、本の価値はボリュームで決まるわけではありません。

むしろ、アイデア作りの原理・原則を単純明快に解き明かしたことに本書の価値があると思われます。

薄いからこそのメリット

レビューでは、値段の割にはページ少ないという批判が散見されます。しかし、先ほど述べたように本の価値はページ数で左右されるものではありません。

  • 薄いからスグ読める。
  • スグ読めるから繰り返す読むことができる。
  • 繰り返し読むことで新しい発見・気づきが得られさらに理解が深まる

薄いことはメリットと捉えるべきではないでしょうか。

繰り返し読むことでアイデア作り・発想法の原理・原則を骨の髄まで理解することができます。

本書はこんな人におススメ!

おススメできる人

  • 広告業界・広報の仕事・メディア産業に興味がある人はもちろん、
  • あらゆる知的生産活動・創造的業務に携わる人
  • 魚よりも魚の釣り方を習いたいと考える人

こんな人には、おススメできません

おススメできない人

  • 固定観念が強く想像力に乏しい人
  • 保守的であるが故に現状に満足し変化を嫌う人
  • 魚の釣り方よりも魚をくれと願う人

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アイデアのつくり方の内容を要約紹介

「アイデアのつくり方」内容 要約

『アイデアのつくり方』の内容が気になるという人の為にネタバレにならない範囲で同書の内容を要約紹介いたします。

目次紹介

先ずはは目次を紹介。目次・章立ては以下の通りです。

  • まえがき
  • この考察をはじめたいきさつ
  • 経験による公式
  • パレートの学説
  • 心を訓練すること
  • 既存の要素を組み合わせること
  • アイデアは新しい組み合わせである
  • 心の消化過程
  • つねにそれを考えていること
  • 最後の段階
  • 二、三の追記
  • 解説 - 竹内均

内容・要約

それでは、『アイデアのつくり方』の目次・章立てに沿って同書の内容のポイントを要約紹介します。

序文

序文では、米国の大手広告会社の会長を務めた人物から本書を読むことで得られるメリットについての紹介があります。

ヤングがこの本で単純明快にまとめた手法に従ってアイデアづくりに取り組めば、あなたは自分の能力と素質のすべてを最大限に生かせることになるだろう。

本書序文より

まえがき

著者のジェームス・W・ヤング自身によって本書が、シカゴ大学のビジネススクールで広告を専攻する大学院の学生を相手に話した講義をベースにして作られたことが明かされます。

この考察をはじめたいきさつ

ヤングが本書のテーマである「アイデアをどうやって手に入れるか」という疑問について考察をはじめた経緯について語られます。

経験による公式

ここでは、【アイデアの作り方】には一定の公式があること。その公式を手に入れたところで使いこなすには相応の知的訓練が必要であることが述べられます。

アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること…(中略)、
そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣である…

本書本文より

パレートの学説

80:20の法則で有名なイタリアの社会学者パレートの論文を持ち出し、人間は投機的でクリエイティブなタイプの人間(スペキュラトゥール)と想像力に乏しい保守的なタイプ人間(ランチェ)の2つのタイプに大別できるとし、前者は新しいアイデア作りに向いた人、後者はアイデア作りには向かない人であるとの主張が展開されます。

心を訓練すること

アイデアの作り方に限らず、新しいスキル・技術を習得する際には、その本質・原理を理解したうえで方法論につい学ぶことが重要であると説きます。

知っておくべき一番大切なことは、ある特定のアイデアをどこから探し出してくるかということではなく(中略)、すべてのアイデアの源泉にある原理を把握する方法なのである。

本書本文より

既存の要素を組み合わせること

アイデア作成の核心ともいえる名言、

アイデアとは既存の要素の新し組み合わせ以外の何ものでもない

この言葉についての意味がヤングの言葉で解説されます。

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ご承知のように、この言葉は後に様々で書籍で引用されることになります。

ヤング自身は、この言葉について、事物と事物との関連性を探ることが何よりも重要であると説きます。

アイデアは新しい組み合わせである

アイデアが作られる過程5段階の第1段階である『資料収集』について語られます。

「人生と社会の出来事に関する一般資料」と「製品と消費者に関する特殊資料」の収集方法、そして集めた資料の分類方法が紹介されます。

心の消化過程

アイデア作成の5段階の第2段階である『資料を咀嚼するプロセス』及び第3段階の『問題を忘れて心の外に追い出す段階(孵化段階)』の重要性について語られます。

つねにそれを考えていること

アイデアの誕生すなわちアイデアがどこからともなく浮かんでくる瞬間の過程についての記述になります。

最後の段階

誕生したアイデアを現実の有用性に合致させるために具体化・展開させる方法について論じています。

二、三の追記

一般的資料(教養)の重要性及びそれに対する知的探求心の重要性を説いています。

ヤング自身の経験として、スペイン人の歴史や民芸・風習についての興味を持ったことがきっかけで通信販売のビジネスにつながったエピソードが紹介されます。

解説 - 竹内 均

解説を書いておられる竹内均さんは、東京大学名誉教授にして科学雑誌『 Newton』の初代編集長を務めたかたです。生涯で残した著作は300冊近く、その中には知的生産に関する書籍も多数含まれてます。

レビューの中には、本編に比べて解説文が長すぎるという批判も散見されますが、竹内さんの解説を読むことでアイデア作り・発想法の本質についての理解が深まります。

『アイデアのつくり方』の評判・レビューは?

「アイデアのつくり方」評判・レビュー

『アイデアのつくり方』に対しての評判・レビュー・口コミ情報を知りたいという人のためにアマゾンでのレビュー、SNS上の投稿をいくつか紹介します。

★★★★★

数々の逸話を持つ、伝説の広告マンが書いた本。初版は1988年だが、今なお読み継がれている名著だ。
30年以上もの長きにわたって売れている理由は、「アイデアの作り方」の原理・原則について語った本だからであろう。今の時代でも十分に通用するアイデアづくりの思考法が、非常にシンプルに分かりやすく述べられている。むしろ情報過多な現代だからこそ、本書を読む価値は増しているのかもしれない。

amazon カスタマーレビュー

☆☆☆☆ 中学生の作文かな?

全100ページの本ですがそのうち本文は60ページのみ。
あとの40ページは解説と訳者のあとがきとなっています。

まず、他のコメントでも指摘されている通り翻訳が直訳的過ぎて回りくどく非常に読みにくい。
そして原文自体もどうでもいい著名人の話が挟まり話が右往左往するため読みにくい。
二重に読みにくいこの本を読み切るのはたとえ60ページでも私には苦痛でした。

内容は「いろんな事を深く知っていればふとアイデアが浮かんでくるよね」の一言に尽きます。
さして目新しくもないこの一言をだらだら60ページに書き伸ばしただけのものです。
これに気付かされてしまうような人は、よっぽど創造力がないのではないでしょうか。
文字や行間も大きく、下にはほぼ意味のない解説スペースが設けられていてこれです。
まるで中学生がいやいや書いた作文、あるいは出来の悪い大学生の論文ですね。

amazon カスタマーレビュー

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