1960年代のおすすめ洋画を紹介!’60年代に制作された映画の中から名作・傑作と呼ばれるに値する洋画を紹介します。サスペンスの名作からコメディー、アクションものまでジャンルを問わず60年代の名作・傑作映画を紹介。
子供の頃の夢は映画監督になること、小学生の頃には「スクリーン」「キネマ旬報」等の映画雑誌を読み漁っていました。こんにちは、flyderです。
今回は、1960年代に公開された洋画からおすすめの名作・傑作映画を紹介します。
人生100年時代、いい映画との出会いは人生をより豊かにしてくれます。この記事を読んで頂いた方に素敵な映画との出会いがあることをお祈りいたします。
1960年代の名作・傑作映画【洋画】おすすめベスト10
1960年代に制作された映画作品[洋画]の中から、当ブログ【インディーライフ】が選ぶ60年代を代表する名作・傑作映画のおすすめベスト10本を紹介します。
『俺たちに明日はない』アメリカン・ニューシネマを代表するアウトロー映画の名作
- 原題:BONNIE AND CLYDE
- 1967年 アメリカ
- 上映時間:112分
- 監督:アーサー・ペン
- 出演:ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ
- ジャンル:ニューシネマ・ドラマ・クライム
1960年代のアメリカ映画を語るうえで外せないのが、アメリカン・ニューシネマの呼ばれる既存の価値観を否定する反体制的なメッセージ含んだ作品群です。
そのアメリカン・ニューシネマの原点となったのが本作の『俺たちに明日はない』です。
1930年代に実在した男女2人組の強盗「ボニーとクライド」の壮絶な人生を描いて、アカデミー賞では作品賞を含む9部門(10候補)でノミネートされた犯罪映画の名作です。
強盗という反社会的アウトローを主人公に据える設定、劇中登場するバイオレンスシーンの数々も今ではあたり前ともとれるが、1960年代後半の当時としてはいずれも衝撃的な内容でした。
この映画の登場が、のちの映画・ドラマに与えた影響は測り知れないと言われています。
日本でも、松田優作と桃井かおりの主演で本作を下敷きにした連続ドラマがテレビでも放映されましたね。
『卒業』D.ホフマン主演 60年代ニューシネマ青春映画の名作
- 原題:THE GRADUATE
- 1967年 アメリカ
- 上映時間:107分
- 監督:マイク・ニコルズ
- 出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス
- ジャンル:青春・恋愛・ロマンス
ハリウッドを代表する名優ダスティン・ホフマンの出世作となったアメリカン・ニューシネマ青春映画の名作!
1968年の第40回アカデミー賞では惜しくも作品賞は逃したものの監督賞を受賞。
アメリカン・フィルム・インスティチュートがアメリカ映画100周年を記念してはじめたランキングでは、2007年の『アメリカ映画ベスト100』で第17位に選出された名作映画です。
ダスティン・ホフマン演じる主人公のベンジャミンは、大学を優秀な成績で卒業し、周囲からもその将来を期待されているのだが…。
人妻と不倫関係に陥り、やがてその娘と恋に落ち、挙句の果てには…。
公開当時は、有名なラストシーンで割れんばかりの拍手喝采が起こったそうです。
サイモン&ガーファンクルの歌う主題曲「サウンド・オブ・サイレンス」も印象的でした。
『男と女』1966年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した恋愛映画の傑作
- 原題:UN HOMME ET UNE FEMME/A MAN AND A WOMAN
- 1966年 フランス
- 上映時間:104分
- 監督:クロード・ルルーシュ
- 出演:アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン
- ジャンル:恋愛・ロマンス
『愛と哀しみのボレロ』や『レ・ミゼラブル』で知られるフランスを代表する映画監督クロード・ルルーシュの代表作。シングルファザーの男とシングルマザーの女の出会いと恋の行方を描いた大人の恋愛映画。
1966年の第19回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、1967年の第38回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した恋愛映画の傑作です。
主人公の男がレーサーという設定で、レース場でフォードGT40を走らせたり、マスタングを駆ってモンテカルロ・ラリーに出場するなど本格的なドライビングシーンが多数登場。クルマ好きにもおすすめできる映画でもあります。
『明日に向かって撃て』アメリカン・ニューシネマを代表する西部劇の名作
- 原題:BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID
- 1969年 アメリカ
- 上映時間:110分
- 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
- 出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード
- ジャンル:西部劇・アクション・ニューシネマ
またまた、アメリカン・ニューシネマの登場です。1960年代後半はアメリカン・ニューシネマの全盛期ゆえに、60年代の名作・傑作映画を選ぶとなると必然的にニューシネマの登場頻度が増します。
『スティング』『ガープの世界』でも知られる名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを題材にして撮った西部劇の名作です。
1970年の第42回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む7部門にノミネート、作品賞、監督賞は逃すも撮影賞・脚本賞作・作曲賞・主題歌賞の4部門を受賞。
『傷だらけの天使』や『探偵物語』など70年代の日本のテレビドラマで登場する新しいヒーロー像は本作の影響を受けているのではないでしょうか。
ラストシーンのストップモーションも印象的でした。映画史上最も有名なストップモーションの一つに数えられることでしょう。
『アパートの鍵貸します』1960年アカデミー最多部門受賞ラブコメ映画の名作
- 原題:THE APARTMENT
- 1960年 アメリカ
- 上映時間:125分
- 監督:ビリー・ワイルダー
- 出演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン
- ジャンル:ロマンティックコメディ
『失われた週末』『お熱いのがお好き』で知られる名匠ビリーワイルダー監督によるロマンティック・コメディー映画の名作!
1960年の第33回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞を含む5部門で最優秀賞を受賞し同年の最多部門賞を獲得しました。
上司の情事のために自分の部屋を貸す会社員と上司の愛人のエレベータガールの恋を行く末をコミカルに描いたラブコメ映画です。
1980年代に一世を風靡したトレンディドラマ『男女7人夏物語』で主役を演じた明石家さんまは本作のジャック・レモンを意識して演技していたとのことです(Wikipedia)。
シャーリー・マクレーンのキュートな演技にも注目
『2001年宇宙の旅』20世紀を代表する傑作SF映画
- 原題:2001: A SPACE ODYSSEY
- 1968年 アメリカ
- 上映時間:140分
- 監督:スタンリー・キューブリック
- 出演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド
- ジャンル:SF
『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』などでも知られる鬼才スタンリー・キューブリックによるSF映画の傑作!
人類が誕生するはるか以前の類人猿(ヒトザル)の時代から、人類が月に居住できるようになった時代における木星探査の模様までを描くSF映画の大作です。
現在観てもこの映画が50年以上前の1968年に作られたというのが信じられない。それぐらい映像技術が優れている。アカデミー特殊視覚効果賞を受賞したというのも納得。
NASAによるアポロの月面着陸の映像は、実はヤラセでスタンリー・キューブリックに撮らせたのではとの説もあるぐらいですから…。
宇宙のシーンはもちろん、冒頭のヒトザル(類人猿)の特殊メイク技術にしても素晴らしいの一言に尽きます。
オープニングで使われる「ツァラトゥストラはかく語りき」はじめ「美しく青きドナウ」等々クラシックの名曲の使い方も斬新でした。
『太陽がいっぱい』60年代クライム・サスペンス映画の名作
- 原題:PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON
- 1960年 フランス・イタリア合作
- 上映時間:118分
- #REF!
- 出演:ルネ・クレマン
- ジャンル:サスペンス・ドラマ・犯罪映画
『禁じられた遊び』で有名なフランスを代表する映画監督 ルネ・クレマンによる犯罪サスペンス映画の傑作!
この映画で主演をつとめたアラン・ドロンの出世作になりました。
アランドロンが演じるアメリカ人の貧乏青年トムは、金持ちの道楽息子フィリップを父親の依頼によりアメリカに連れ戻すためにイタリアまで赴くのだが…。
子供の頃にテレビの日曜洋画劇場かなんだかで見たのがこの映画との最初の出会い。
完全犯罪のつもりが、次第に追い詰められていく主人公の様子をアラン・ドロンが巧みに表現。
子供心に悪いことはできないと思ったことを昨日のように思い出します。
『夜の大捜査線』アカデミー作品賞を受賞したサスペンス映画の名作
- 原題:IN THE HEAT OF THE NIGHT
- 1982年 アメリカ
- 上映時間:109分
- 監督:ノーマン・ジュイソン
- 出演:ロッド・スタイガー、シドニー・ポワチエ
- ジャンル:サスペンス・ヒューマン・ドラマ
黒人に対する偏見の強いアメリカの南部で殺人事件の捜査に乗り出した黒人捜査官の活躍を描き、1969年の第40回アカデミー賞において作品賞を含む5部門で最優秀賞を受賞したサスペンス映画の名作です。
シドニー・ポワチエ演じる黒人の敏腕刑事ヴァージル・ティッブスは、黒人に対する差別の激しいミシシッピ州の小さな町であろうことか殺人事件の容疑者として誤認逮捕されてしまう。
後に捜査に協力する羽目になるティッブスだが…。
残念ながら本作品での受賞はありませんでしたが、完全アウェー状態の中で孤軍奮闘する主人公を演じたポワチエの知的で洗練された演技に引き込まれました。
『イージー・ライダー』アメリカン・ニューシネマを代表するロードムービーの傑作
- 原題:EASY RIDER
- 1969年 アメリカ
- 上映時間:94分
- 監督:デニス・ホッパー
- 出演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー
- ジャンル:ニューシネマ・青春・ロードムービー
ハリウッドの反逆児、デニス・ホッパーが、アメリカ大陸をバイクで横断する若者の姿を描いた60年代のニューシネマを代表するロードムービーの傑作!
麻薬の密輸で大金を手にしたワイアット(通称キャプテン・アメリカ)とビリーはハーレーに乗ってアメリカを探す旅に出るのだが…。
A man went looking for America and couldn’t find it anywhere.
予告編で流れる上記のクレジットがこの映画のテーマをすべて言い表しています。
男はアメリカを探しに行ったが、どこにもそれを見つけることができなかった…。
脇役で登場する若き日のジャック・ニコルソンにも注目。
『アラビアのロレンス』英国軍人の半生を描く歴史映画の名作
- 原題:LAWRENCE OF ARABIA
- 1962年 イギリス・アメリカ
- 上映時間:227分
- 監督:デヴィッド・リーン
- 出演:ピーター・オトゥール、アレック・ギネス
- ジャンル:史実・歴史・スペクタクル,
英国人将校トーマス・エドワード・ロレンスの自伝をもとにオスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた長編歴史映画の名作。
1963年の第35回アカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめとする7部門を受賞。
'60年代のおすすめ洋画とあわせて読みたい関連記事
元気が出る!ポジティブ・前向きになる映画おすすめランキング
1990年代のおすすめ映画[洋画]10選+α~名作から隠れた傑作まで大紹介
感動洋画おすすめランキング~100人が選ぶ人生で一番感動した映画[洋画編]
1980年代のおすすめ映画[洋画]10選ランキング+名作映画紹介
1970年代おすすめ映画[洋画]ベスト10+α 70年代の名作・傑作映画紹介
感動邦画ランキング~200人が選ぶ人生で一番感動した日本映画【2020】